インプラントってどんな治療なの?怖くないの?1

インプラントとは、大きな意味では生体内に植え込む人工物を指します。歯科の領域では歯科インプラントとか口腔インプラントと呼ばれます。
歯が抜けた部分の歯槽骨(歯を支えている骨)に人工の歯根を植えて、その歯根の上に人工の歯冠を制作して、なくなった歯が存在していた頃の環境を再現するという治療法です。

歯科インプラントは、長い歴史の中で様々なタイプが開発されてきました。
そして現在はチタンという安定した金属を母材にした歯根型(棒状あるいは砲弾状の形態にスクリューなどが形成されているタイプ)がすばらしい成功率を発揮しています。
これによりインプラント治療は歯科の重要な治療の一つとして世界の歯科医から認められています。

この歯冠型インプラントは、母材であるチタン表面の生体内安定性を高めるためにミクロの凹凸を付けたものや、生体材料であるセラミック系素材(ハイドロキシアパタイト)で被覆したものなど様々なタイプが臨床に登場しています。
ほとんどのタイプは完成度が高いシステムになっていますので、患者さんの歯槽骨や顎の骨の状態、かみ合わせの環境などによって使い分けられています。