骨がなければ骨を作って治療する1

通常のインプラント治療ができないケースは、2つです。1つは骨の質が悪い場合、そして骨の量が足りない場合です。

骨の質に関しては、インプラント体の表面の加工やインプラント体そのものの形状を変えることで、これを解決しています。骨の量が足りない、つまり骨のないケースに関しては様々な技術が開発されています。これに対応するのが、骨を作る技術(リッジオギュメンテーション)です。

古典的な方法では、骨を移植します。口の中から骨を取る方法と、腰骨や脾骨など体のほかの部分から骨を取ってきて移植することもあります。これをボーングラフトといいます。他の治療にも骨を使う可能性があるので、現在は人工の代替骨なども使うようになっています。

もう1つがGBRといって、人工の膜、メンブレンを使う方法です。

最後は、ディストラクション(仮骨延長術)で骨を増やしてく方法です。

この3つが骨を増やして、インプラントを埋入する基本的な治療法です。骨の再生以外には、歯槽骨以外の周囲の骨にインプラント体を埋入し維持を求める技術があります。これは、骨の高さがない場所にインプラント体を斜めに埋入する技術や、上顎の場合、頬骨や蝶形骨など他の硬い骨にインプラント体を埋入する方法です。