虫歯や歯周病で救えなかった歯の全てをインプラントで治療できる訳ではありません。
治療を受けたい人の中には、さまざまな理由により、インプラント治療ができない時があります。
当院へも、他の医院でインプラント治療が出来ないと言われ、相談に来られる人が多くいらっしゃいますが、しかしながら、当社にて診断した結果、患者様のお望みどおりにインプラント治療を行うことが出来たケースも多々あります。
インプラントが出来ないと言われた場合にも、その原因をしっかりと把握出来ていれば、それに対応することでインプラント治療が可能になるケースもございますので、まずは原因をご自身でしっかりと把握することが大切です。
今回は、その原因についてご紹介していきます。
インプラントが出来ない理由には、主に、下記の5つに大別されます。
1、手術上での理由
・恐怖で口を空けることが出来ない。
・歯科恐怖症の方
・嘔吐反射の強い方
・パニック障害の方
2、解剖学的な理由
・骨が少なすぎる
・骨の質が良くない
3、全身的な理由
・重度の糖尿病
・心臓疾患がある
・血液疾患がある
・重度の骨粗鬆症である
4、自己管理の問題
・歯ブラシがしっかりできない
5、喫煙
・ヘビースモーカーでタバコを止められない。
本日は1、の手術上での理由について詳しくご紹介して参ります。
これらの症状が出てしまう方は、過去に歯医者さんであまりにも辛い体験をしてしまったり、心の病を抱えているケースがほとんどです。
重度になると、歯科医院に行こうとするだけで強い恐怖に襲われ、吐き気や発汗や手足の震えなど、体が思うように動かなくなってしまう事もあります。
このような場合、まず口をあけることすら難しいですし、また無理に治療をしようとすると、動悸が激しすぎて呼吸困難を起こしてしまったりすることさえ出てきますので、多くの歯科医院では治療を断るケースが多いのです。
当院ではこのような場合、静脈内鎮静法という麻酔の手法を使って治療を行います。
静脈内鎮静法とは、精神安定剤を静脈に点滴していく方法で、点滴開始後1~2分ぐらで眠ってしまう場合がほとんどです。
完全に眠っているか、まどろんだ状態で治療を行いますので、痛みや不快な音などはほとんど気にならなくなり、「いつの間にか治療が終わっていた。」と感じる方がほとんどです。
ただし、非常に専門的な知識が必要になってきますので、この治療法を取り入れている歯科医院はまだまだ少ないのも実情です。
とは言え、今まで、歯科恐怖症などの理由により治療が出来なかった患者様にとっては、非常に有効な手段と言えると思いますので、一度専門の先生にご相談されてみることをおススメ致します。
当院の静脈内鎮静法を使った治療についてはこちら