前回までのブログで、インプラントが出来ない原因として
1、手術上での理由
2、解剖学的な理由
3、全身的な理由
についてご紹介させて頂きましたので、今回は
4、自己管理の問題
・歯ブラシがしっかりできない
について解説させて頂きます。
以前のブログで、30歳以上の方が歯を失う原因として一番多いのが歯周病であるとご紹介させて頂きましたが、実は、歯周病で歯を失った場合には、インプラント治療が出来ない場合もございます。
それが、上記で挙げさせて頂いた”自己管理の問題”によるものです。
インプラントは基本的にチタンとセラミックで作られている人工物ですので、天然の歯のように虫歯になることはありません。
しかし、インプラントを埋入している骨やその周囲にある歯茎は天然のものですので、日頃のケアやメインテナンスを怠っていると、インプラントを埋入した骨や歯茎の部分も歯周病と同じ症状を発症するしてしまいます。
それが”インプラント歯周炎”と呼ばれるもので、最終的にはせっかく入れたインプラントを撤去しなければいけなくなってしまいます。
歯を失ってしまったそもそもの原因が、重度の歯周病によるものだった場合で、かつその歯周病になった要因に自己管理の問題があった場合は、その”問題”を解決せずにインプラントを埋入してしまうと、インプラント歯周炎を発症してしまいインプラントが抜け落ちてしまう事になりかねません。
ですので、当院ではそのような場合、必ずその問題を解決してインプラントを埋入します。
中には、歯周病であろうがインプラントを埋入し、またインプラントも打ちっぱなしでメンテナンスはしない。という歯科医院もあるようです。
医院選びの際は、治療後のアフターケアもしっかりと行ってくれる医院を選ぶようにしましょう。
当院では、インプラント治療を行った歯科医師自身が、手術後のメンテナンスまでしっかりと責任を持てケアしております。