いま、国内では数十種類のインプラントが販売されていますが、やはり「一流メーカー」という言葉に弱いのか、そういう企業のインプラントは値段が高くても売れているようです。
しかも、形状が新しくなるたびに価格を上げてくるので、数年前の倍近くになっていたりします。「コストがかかるぶんは、患者さんに負担してもらえばいい」という発想のようですが、これでは、いつまでたってもインプラント治療は高嶺の花のままです。
さらに問題なのは、何か不具合があってやり直すことになった場合、高額なインプラント代を歯科医が負担できればいいのですが、もしできないとすれば、やり直しを躊躇するケースが残念ながら出てくることです。
不具合を訴える患者さんのなかには、インプラント治療に明らかな問題があり、担当医に「調子が悪い」と訴えても、「問題ありません」というような押し問答をくりかえしている例が実際にあるようです。
インプラント治療では噛み合わせの調節が非常に重要なのですが、時間も手間もかかるため、メーカーが主催する講演会などでは、「噛み合わせは磨り減って合わなくなるが、気にしなくていい」というような考え方が主流を占めているようです。
当院では治療後のアフターケアも含めて責任を持って対応ができるように努めております。