歯の長さは一番にあたる前歯の長さが平均で10.5ミリといわれます。
前歯が極端に大きい人を除いて、前歯に合わせて歯のラインが連なっています。これらの歯の先端からは10.5ミリ下のところに歯肉が並んでいなければきれいに見えません。加えて、歯肉の深さは骨までに3ミリ程度あることがいい歯の条件といえます。
骨の位置と歯肉の位置と歯の切縁の位置は黄金分割のように理想的に決まっています。それを知った上で、その法則に則った形で作り上げないと美しく仕上がりません。
天然の美しい歯を見ると、歯と歯の間に歯肉が入り込んでパピーラ(歯間乳頭)ができています。歯周病で骨が吸収されてしまっている場合は、歯肉が一直線で歯間乳頭がないことが多いです。これではエステティックとは言えません。
また歯の色が1本だけ変色していたり、インプラント体の一部が飛び出して見えているような場合も美しくないので、これらを総合的にコントロールし、再生することでエステティックを目指す治療を行わなければなりません。
最高の美しさを作り上げるには、ミリ単位に仕上げる細心の技術が欠かせないのです。