骨の質と量の問題を解決するアプローチ1

現代のモダンインプラント治療がスタートして40年が経過し、インプラント治療に対する患者側のニーズが多様化しています。従来は治療不適合とされた患者の中にも、インプラントを希望する人が増えています。それに対応するために、インプラント自体も改良されています。従来インプラントが不適合されていたのは、骨の質がよくない場合です。
皮質骨が非常に薄く海綿骨が柔らかすぎる場合、ドリルをした後にインプラント体を埋入しても、初期固定が得られず動いてしまうことがあります。
そういう人でも、チタンの表面を変えることでオッセオ・インテグレーションが得られるようになっています。インプラント体の表面を粗くすることで、その周りに血液が集まり、骨ができるようになるために可能となりました。インプラント体にティーパーをうけて、初期固定しやすいようにデザインされたものも開発されてきていて、海綿骨が少なく皮質骨が多くて骨を作りにくい症例でも、インプラント体を改良することで治療が可能になっています。