かみ合わせの圧力に耐える工夫2

インプラント治療を開始してしっかり噛めるようになるまでには、下の歯で最低5ヶ月、上の歯で最低7ヶ月程度かかるということです。完全にチタンが骨にくっつくまでには、歯を取り付けてからさらに1年から1年半かかります。つまり、オッセオ・インテグレーションが完成するまでには、実質2年以上かかるということになります。
それでは、どうしてインプラント体を埋入してから4ヶ月でアバットメントを取り付けることができるのでしょうか。
実は皮質骨にしっかりとインプラント体が乗っていることで、これが可能になっているのです。海綿骨とチタンが臨床上使える程度にオッセオ・インテグレーションができていれば、皮質骨がインプラント体の咬合圧を負担できるので4ヶ月経てば噛めるようになります。
現在は共振共鳴装置が開発され、インプラント体に振動を加えその数値を測ることで、骨にどれくらいの強さでくっついているかを調べる方法も開発されています。インプラント治療は、シンプルな治療です。