人工歯の素材にはセラミックとハイブリッドセラミックがあります

かぶせ物(上部構造)はハイブリッドセラミックと通常のセラミック製のものがあります。セラミックとハイブリッドセラミックには、それぞれ一長一短があります。

セラミックはご存知かもしれませんが、陶器のような素材です。
石のようにかたく、物性は安定しています。
歯垢もつきにくく、ついてもとれやすい特長があります。
まったく変色もしません。

しかし強度はある反面、まれに堅いものを噛んだときの衝撃で割れて欠けてしまうことがあります。一概にはいいづらいところではありますが、欠ける可能性は3%くらいと試算しています。

ハイブリッドセラミックは、プラスチックが混入しています。
だからハイブリッド、というわけです。
セラミックと違って、欠ける心配は少ないです。しかしちょっとずつすり減る傾向があります。また若干ですが、吸水性があるため、タバコのヤニなどがつきやすいですし、コーヒーやお茶などの色素が沈着しやすい弱点があります。

一般的には前歯には審美性の高いセラミックを使うことが多く、ハイブリッドセラミックはコストを抑えるためにあまり人目に触れない奥歯に使うことが多いです。

インプラントは、医療費控除の対象にはなりますので、還付金を含めて、費用についての説明は、歯科医からきちんと聞くようにしてください。