インプラントに向く患者・向かない患者3

海綿骨が少なく皮質骨だけが厚く、削っても血液も出ないという人もいます。血液が骨を作り治癒するので、海綿骨がなければいけませんが、海綿骨が少なく硬い皮質骨だけになってしまい血液も出ない骨の質がよくないケースでは、オッセオ・インテグレーションが獲得しがたいといえます。
これらの条件ではインプラント治療は難しいといわれていましたが、最新の技術開発により可能になっています。
以前はインプラント治療を受けられる人が限定されていましたが、現在は技術の進歩により、ほとんどのケースで可能になっています。その意味では、インプラントに向かない人はいなくなっているといっても過言ではありません。
インプラント治療はこの40年で飛躍的に進歩しました。
現在は、正しい治療を行っているという前提であれば、上顎も下顎もかなり高い確率での成功率を誇っています。
正しい治療における条件とは、既に紹介したアルブレクソン教授の指摘した6項目です。
・生体材料として適切なこと
・デザイン(インプラント体の形態)が適切であること
・サーフェス・コンディション(インプラント体の表面)が適切であること
・適切な症例の選択
・サージカルテクニック(外科的技術力)
・インプラント体に加わる咬合