インプラントメーカーについて2

優秀な技術者がいるメーカーであれば、一流メーカーと同等か、それ以上の製品をつくることは可能です。実際に、ある信頼できるインプラントメーカーの製品を顕微鏡写真で確認すると、その精度は相当だそうです。

また、一流メーカーの製品でも、発売後に2、3年しかたっていないものもあります。そうなると、予後についてはほとんどわかりません。20~30年後の予後を推測するという意味では、精度管理がきちんと行われ、破折しにくい金属強度、腫れにくい歯肉との相性などの基本的性質を考慮しているメーカーであれば、ほぼ同じと言えます。

正しく治療されたインプラントは、ものを咬むと痛いということはありません。痛い場合は、何か問題があるのです。インプラント部分が腫れたり、膿が出たりしている場合は痛みます。また、インプラントが動揺し、骨についていない場合も、当然、痛みが出ます。
ところが、レントゲン写真を見ても問題がなく、腫れや動揺もないのに痛いという場合があります。それは、細くて短いインプラントが使われているからです。

骨は、力が加わらないと骨密度が下がり、最適な力が加わると吸収と再生の適度な新陳代謝がくりかえされ、強くなります。逆に、力が加わりすぎると、骨の吸収や微少な骨折が生じることがあります。