世界初の人間向けインプラント4

アメリカのザーブ教授は、全米の歯科大学の学長及び学部長クラスに2名ずつ出席してもらうように要請し、トロント大学で実施されていたインプラント治療のデータとアデル教授の論文を比較して、成績に差がないことを訴えました。これには参加していた学者や歯科医師が驚き、この結果、全米でインプラント治療がスタートしたのです。

日本では、1985年に当時の厚生省が承認し、実際には88年からスタートしています。

インプラント治療に関しては、5年ごとにスウェーデンのイエテボリ大学で世界的な学会が開催されています。2000年に行われた35周年にはほぼ完璧に近いところまで技術が到達したことが実証される発表がなされました。治療法の開発や、オッセオ・インテグレーションにおける学問体系の完成を示す研究レベルの高さなどが報告され、現在更なる臨床応用の開発や学問体系の拡大が進んでいます。

また、現在、口腔インプラントのみならず、体中の骨の治療にチタンが使われるようになっています。

たとえば、足を失った人には、チタン製の大腿骨を作り、義足の代わりとして使われるようになっています。耳を失った人には、耳の周りの骨にインプラントを埋入して皮膚を貫通させる装置を置いて耳を取り付ける技術も実践で使われているのです。