精度の高いオッセオ・インテグレーションの条件1

チタンを利用した口腔インプラントの本体は、ブローネマルク博士が開発したねじ型が現在でも主流です。

下の部分にスレッドという切れ込みがあるねじのタイプで、メーカーによって、それに改良を重ねたものなど多くのタイプが発売されています。イタリアでは約160種類余りが販売され、日本でも40種類以上のインプラントシステムが使われています。

これらはそれぞれの会社で特許を取得しているので、口腔インプラントの治療費が高いのはこうした特許料がかかっているからです。

ところで、インプラントについては、オッセオ・インテグレーションが長期的にうまくいくためには条件があります。
これは1982年にスウェーデンのアルブレクソン教授によって提唱され、現在でもインプラント治療の基本となっています。
・生体材料として適切なこと
・デザイン(インプラント体の形態)が適切であること
・サーフェス・コンディション(インプラント体の表面)が適切であること
・適切な症例の選択
・サージカルテクニック(外科的技術力)
・インプラント体に加わる咬合

以上6つが的確であることを、長期にわたるオッセオ・インテグレーションの条件として挙げています。