美しく仕上げるポイント2

自分の歯とインプラント体が並んでいる場合の距離については、1.5ミリ、つまりインプラント同士が隣り合わせになるケースの半分で済みます。歯は自分の骨を守ろうとするので、これくらいあればなんとかなります。

歯と歯の間には歯間乳頭という歯肉が盛り上がって隙間を埋めています。インプラントの場合は、事前に計算して間隔をとらないと、歯と歯の根元に隙間ができてしまうことになります。

歯と歯が接触している場所、コンタクトポイントからインプラント間の骨の位置までの距離が5ミリ以内なら確実に歯肉で埋まりますが、間隔が開けば開くほど歯間乳頭によって埋まる確率は少なくなります。

つまり、歯と歯の間に隙間ができて、黒く見えてしまうことになります。7ミリも開いてしまうと27パーセントしか埋まらないので、見た目が悪くなります。そこで、歯と歯のコンタクトポイントと骨のトップの間を5ミリに作り上げます。これはパピーラ・ビルドアップの理論といわれます。