インプラントとは人工の歯根③

●材料がチタンだから長持ちする
インプラントの材質として、かつてはセラミックを使っていました。これはくっつきはよいのですが折れやすかったのです。チタンを用いるようになってから落ち着き、10年以上もつものがかなり出てきました。
インプラントのチタンは、股関節脱臼の治療に使う人工股関節と同じものです。人工股関節はだいたい10年以上もちますが、インプラントも上手に行えば10年以上もちます。

●トータル治療期間は約100日(下顎の場合)
下顎の場合、インプラントの手術をしてから3ヶ月ぐらい経って問題が発生しなければその時点で安心できます。人間のもつ防御反応で、入れたインプラントの周囲に膜ができます。それは袋のようになっており、細菌の侵入を防いでくれます。

こうなってから、歯根部に支台部を取り付けて、上部の歯をかぶせるといった段取りになります、治療を始めてから、インプラントが骨に定着して自然の歯と同じようになるまで、つまり治療が終了するまで、下顎の場合トータルで100日程度かかります。

埋め込んだ歯根部と骨には、だいたい100ミクロンぐらいのすき間があるといわれており
1日1ミクロンずつ歯根部が骨に定着していきますから、100日ぐらいで固まるのが一般的です。上顎の場合はその倍の日数が必要で、6ヶ月ぐらいです。