インプラントとは人工の歯根②

インプラントの構造は、自然の歯にかなり近いもので、歯根部(顎の骨のなかに埋め込む部分)、上部構造(歯の部分に相当する部分)、支合部(歯根部と上部構造を連結する部分)の3つの部分から構成されています。
なぜ、インプラントは安全・確実な治療法なのでしょうか。その理由はつぎの通りです。

●神経や血管を痛めない安定した治療
インプラントを入れるためには、歯肉を切開しなければなりません。かつては平面的なレントゲンで手術をしていましたから、立体的に患部を診ることができませんでした。そのため手術のデザインが難しく、手術に取り組めませんでした。

ですが立体的に診断できるレントゲンを導入すれば、問題なくできるようになります。立体的に診断できれば、手術の方向性を確実に決定づけることができ、神経や血管を痛めることもありません。だから安定した治療を行うことができます。
歯根部を入れるとき、神経と血管を避けるために、横からのレントゲンと縦の輪切りのレントゲンを撮り、位置と確度を測定しながら行います。このレントゲンが成功率アップに貢献しています。

上顎は骨が密ではなく細くてやわらかいので、下のインプラントよりも難しいといえます。骨は下の方が丈夫ですから、下の成功率のほうが高くなります。