インプラントにしたら、肩こりがひどくなった

適合の悪い補綴物は違和感を生みます。また、噛み合わせが悪いと、姿勢がゆがみ、体調不良を招きます。
いい治療はまったく違和感がなく、自然な感覚です。補綴物を入れたあとに違和感が生じたり、顎関節の音がする、肩がこる、首筋が張るなどの症状が出てきた場合、治療に何か問題がったとしか考えられません。

補綴物には、左右で高さが違っているとか、歯並びの不揃いなどがないことも大切です。これらが合っていないと、骨が溶け、治療の成果が長持ちしないだけでなく、顔が曲がり、姿勢が悪くなります。その結果、治療の前後で顎関節の音がするようになったり、肩こりや首筋が張るなどの症状が出るようになります。

さらに注意しなければならないのは、一見、補綴物がきれいに並んでいるようでも、咬合紙(咬み合わせをチェックする赤や青の紙)を咬んだとき、適切な場所に印がつかないと、うまく咬み合っていないということで同じ結果になることです。補綴物は、ある一定の法則性をもって、理想的な位置で、厳密に均等な圧力で咬み合っていなければなりません。

理想的な適合、咬み合わせになると、「生まれてからいちばんいい咬み心地」と患者さんが口をそろえて言うほど違和感がなく、快適なものなのです。